9月16日に引退し、伝説となった平成を代表するアーティスト安室奈美恵さん。
安室奈美恵さんが残したのは数々の名曲や記録もさることながら、引退するその日までずっと「安室奈美恵」として走り続ける姿を私たちに見せてくれていたことがとても印象に残りました。そんな平成の大スター安室奈美恵さんから学ぶかっこいい女性の生き方を今回は考えていきます。
どんな時も歌って踊り続けた安室奈美恵
1992年9月16日にスーパーモンキーズとしてデビューした安室奈美恵さん。どんな時も歌って踊ることをやめずに25年間走り続けてきました。安室奈美恵さんのインタビューなどを見ていると、「夢を叶えるということ」や「人生を豊かにする女性の生き方」のヒントが隠されているような気がします。
いい意味で理想を持たない
いわゆる「ゆとり世代」と呼ばれる世代の筆者。ゆとり世代の方はなんとなく頷いてくれるのではないでしょうか。華やかな世界やキラキラしたSNSなどを見るとつい「いいなあ…」と思ってしまいます。うん、誰でも思ってしまいますよね。今の自分が持っていないものを「いいなあ」「こうなりたいなあ」と思うだけ思って…結局思うだけで終わってしまう。そんなことありませんか?
そういった気持ちになればなるほど、理想と現実のギャップに疲れてしまうんですよね。
安室奈美恵さんは「デビューしたいね」「コンサートしたいね」と目標を追いかけるのみ。
「こんな人になりたいな」「こんな風になりたいな」のように理想を語ることはありませんでした。あの大物芸人の明石家さんまさんも誰かを羨ましく思ったり、嫉妬したことはないときっぱり断言していました。
目の前のミッションをクリアし続ける
とにかく自分のやるべきことをやるだけ!といった潔い生き方を体現してきた安室奈美恵さん。「ライブをするためにアルバムを制作する」と『PLAY』をリリースする頃から言い続けています。
安室奈美恵さんはデビューしてから引退までずっと歌って踊って、曲をリリースしてライブして、その他にもテレビ出演や雑誌など様々なお仕事がありますが、軸となるものは一切ブレずにやってきています。それは「自分の大好きなこと」を仕事にしているということがブレないでミッションをクリアし続けられる要因かもしれませんが、一見華やかに見える芸能の世界を生きてきた安室さん本人は「芸能人はきっと皆さんよりも地味な生活ですよ」と言っています。
「安室奈美恵」でい続けること
引退が近づくにつれて、いろんな場所で自分の思いを話すことが増えた安室奈美恵さん。「年を重ねて、気持ちが丸くなってきたときも『かっこいい安室奈美恵』でいることを意識し続けてきた」というような発言がとても印象的でした。
「あ、安室ちゃんもそう思うことがあったんだ!」と。
もちろん歌やダンスなど、血の滲むような努力があってのあの圧巻のパフォーマンスだと誰が見てもわかるでしょう。しかし、精神面での努力ももちろんあった。あの全てパーフェクトに見えてしまう安室奈美恵さんもそうやって自分を奮い立たせてきたんだ、となんだかとても人間らしく見えてうれしかったんです。
自分を思いっきり楽しむことが夢を叶える第一歩
今回の安室奈美恵さん引退の1年間で、今まで見えなかった安室さんの一面が少しでも見えた気がしました。そうした中で、理想と現実のギャップの中で悶々と生き続ける私たちに「理想に弄ばれるんじゃなくて、自分の人生を思いっきり楽しんで!」というメッセージが込められていたように感じます。
つい誰かを羨ましく思ってしまったり、こうなったらいいなと理想ばかり追いかけてしまう時は、安室ちゃんの歌を聴いて「今を楽しむ!」と自分を奮い立たせていきたいものです。